ティピカ
ティピカ(Typica)は、エチオピア起源のアラビカ種を、17〜18世紀にイエメンからインド、インドネシア、中南米へと運んで広めた最も古い栽培品種のひとつ。「Typica」はラテン語で「典型的な」を意味し、すべてのアラビカ系栽培品種の出発点として位置づけられる。
味わいはクリアで上品、明るい酸味と繊細な甘さを併せ持ち、雑味の少ない透明感ある風味が特徴。完成度の高い味わいで、現在でも品質の基準として扱われる。一方、収量が少なく、コーヒーさび病などの病害にも弱いため、商業栽培ではより強健な派生品種(ブルボン、カトゥーラ、カトゥアイ等)への置き換えが進んでいる。それでも世界の多くの産地で品質重視の銘柄として残っており、ジャマイカ・ブルーマウンテン、ハワイ・コナなどの一部はティピカ系。

