酸味

酸味(さんみ/Acidity)は、コーヒーの基本味覚要素のひとつで、舌で感じる酸の味わい全般を指す。コーヒーの酸味は柑橘やベリー、リンゴ、ワインなどに例えられる明るく爽やかなものから、酸化した古い豆に出る不快で重い酸まで幅がある。

主な酸の成分はクエン酸、リンゴ酸、酢酸、クロロゲン酸など。豆の品種、産地(標高・気候)、精製方法、焙煎度によって構成と量が変わる。明るい良質な酸味は浅煎り〜中煎りほど残り、アフリカ系(エチオピアケニア)や中米系(コスタリカ・パナマ)に出やすく、高地栽培の豆ほど酸味の輪郭が明瞭。スペシャルティコーヒーの世界では、酸味の質と複雑さが品質評価の重要な指標。一方で「酸味が苦手」と感じる人も多く、深煎りや低酸味の銘柄(ブラジルマンデリン等)が選ばれることもある。