甘み
甘み(あまみ/Sweetness)は、コーヒーの基本味覚要素のひとつで、砂糖を加えなくても感じられる豆本来の甘い味わい。良質なコーヒーは、後味やボディの中に明確な甘みを持つ。
主な源は4つ。豆の糖分(生豆に含まれる多糖類・単糖類が焙煎中に変化して残る甘さ)、カラメル化生成物(糖分が加熱されて生まれる甘い香気成分)、メイラード反応(糖とアミノ酸の反応で生まれるキャラメル様の甘さ)、有機酸(リンゴ酸などの酸が、苦みや甘みと組み合わさって甘さを際立たせる)。焙煎度では中煎り〜中深煎りで甘みがピークに達することが多い。深煎りすぎると糖分が分解されすぎて甘みが弱まり、浅煎りでは酸味の輪郭が強く甘さが目立ちにくい。カフェの焙煎師が「甘いコーヒー」と表現するとき、それは砂糖の甘さではなく、豆本来の複雑な甘さを指す。

