パルプドナチュラル

パルプドナチュラル(Pulped Natural)は、コーヒーチェリー果肉(パルプ)のみを機械で除去し、ミューシレージ(粘液質)を残したまま乾燥させるブラジル発祥の精製方法。

ナチュラル(乾燥式)が果肉ごとチェリーを乾燥させるのに対し、パルプドナチュラルは果肉だけ機械で取り除き、ミューシレージ付きの状態で乾燥棚や乾燥場に広げて乾燥させる。ブラジルで雨季を避けて乾燥時間を短縮するために発達した手法で、ナチュラル特有の発酵的風味を抑えつつ、ミューシレージ由来の甘みやコクを引き出せる。中米(コスタリカ等)で発展したハニープロセスとほぼ同じ手法で、地域・呼称が違うだけと言われることが多い。ただし厳密には、ハニープロセスがミューシレージの残し量をホワイト・イエロー・レッド・ブラックの4段階に細かくグレード分けするのに対し、パルプドナチュラルはミューシレージ全量残しが基本で、グレード分けの慣習がない点が違う。