フローラル

フローラル(Floral)は、コーヒーのテイスティングノートで使われる風味描写のひとつで、ジャスミン、バラ、カモミール、オレンジブロッサム、エルダーフラワーなどの花を思わせる繊細で華やかな香りを指す。

代表的に「フローラル系」が出やすいコーヒーは、ゲイシャ(ジャスミン、ベルガモット、白い花を思わせる、フローラル系の象徴的な品種)、エチオピア・イルガチェフェ(ジャスミンと柑橘の入り混じった繊細な香り)、ケニアの一部ロット(ローズや白い花を思わせる華やかさ)。浅煎り〜中煎りで明確に出やすく、深煎りではほぼ消失する。フローラルな風味は揮発性の高い香り成分によるもので、抽出直後の温かい湯気とともに立ち上る。冷めるにつれて変化していくため、テイスティングでは温度帯ごとに香りの変化を楽しむ。紅茶を思わせる繊細さがあり、コーヒーの楽しみ方を広げてくれる方向性のひとつ。