モンスーン

モンスーン(Monsoon)は、インド産コーヒーの地域銘柄。季節風(モンスーン)の湿った風に生豆を長期間さらして熟成させる、インド独自の加工法から生まれた銘柄。

主要生産地は南インドのマラバール海岸沿いで、代表銘柄「モンスーン・マラバール(Monsooned Malabar)」が国際的に知られる。生豆を風通しの良い倉庫に薄く広げ、6〜7月の南西モンスーン期に約12〜16週間さらすことで、豆が水分を吸って膨らみ、淡い黄色〜緑黄色に変色。酸味がほぼ消失し、ナッツ・スパイス・木のようなアーシーな風味と重厚なボディに変化する。低酸味で深いコクを持つ独特の味わいは、エスプレッソブレンドの主力素材として欧州(特にイタリア)で長く愛飲されてきた。起源は植民地時代、帆船で長期間運ばれる間に湿気で変質した豆の風味が好まれたことに由来する。