ティモール・ハイブリッド(HdT)

ティモール・ハイブリッド(Hibrido de Timor、略称 HdT)は、1920年代頃にインドネシア・ティモール島の農園で発見された、アラビカ種カネフォーラ種(ロブスタ種)の自然交配種。植物学的にアラビカ種とロブスタ種の交配は極めて稀で、偶然見つかったこの個体は世界の品種改良に決定的な影響を与えた。

最大の価値はコーヒーさび病(リーフラスト)への高い耐性。アラビカ種の風味を保ちつつ病害に強い性質を持つため、世界中の研究機関が現代の耐病性品種の親として活用してきた。HdT を親としてカトゥーラと交配されたのが「カティモール(Catimor)」、ヴィラ・サルチー(Villa Sarchí)と交配されたのが「サルチモール(Sarchimor)」で、これらから派生したカスティージョ(コロンビア)など多数の現代品種が世界の主要産地で栽培されている。