ラサ

ラサ(Rasa)は、アーユルヴェーダにおいて、食物が舌に触れた瞬間に感じる味そのものを指す。サンスクリット語で「味」「エッセンス」「液体」を広く意味し、ここでは「食物の初期作用としての味」の概念。

アーユルヴェーダでは6つの基本味(シャドラサ/六味)を定義する:マドゥラ(甘・カパを増やしヴァータピッタを減らす)、アムラ(酸・ピッタとカパを増やしヴァータを減らす)、ラヴァナ(塩・ピッタとカパを増やしヴァータを減らす)、カトゥ(辛・ヴァータとピッタを増やしカパを減らす)、ティクタ(苦・ヴァータを増やしピッタとカパを減らす)、カシャーヤ(渋・ヴァータを増やしピッタとカパを減らす)。ラサは食物の作用の第1段階。これが消化後にどう変化するか(ヴィパーカ)、特異的にどう働くか(プラバヴァ)と続いて、食物のアーユルヴェーダ的作用が決まる。なお「ラサ」は「ラサ・ダートゥ」として血漿・栄養液の意味でも使われるが、ここでは食物作用としてのラサを扱う。