アグニ
アグニ(Agni)は、アーユルヴェーダにおける消化・代謝・変換を司る「火」のエネルギーの総称。サンスクリット語で「火」を意味し、ヴェーダ文献では神格化された神でもある。
身体の中でアグニは、食物を消化して栄養に変える働き、病気の原因となる「アーマ(未消化物)」を生まない働き、体温・代謝・免疫を保つ働き、視覚・知性・色つやなどの土台となる働きを担う。アーユルヴェーダでは、アグニが強い=健康、アグニが弱い=不調の根源とされ、消化力の維持・回復が治療と予防の中心と位置づけられる。アグニの状態は4つに分類される:サマグニ(均衡したアグニ・理想)、ティクシュナグニ(強すぎるアグニ・ピッタ過剰)、マンダグニ(弱いアグニ・カパ過剰)、ヴィシャマグニ(不規則なアグニ・ヴァータ過剰)。朝のコーヒーがアーユルヴェーダで議論されるのも、空腹時にアグニへ刺激を与える影響が大きいため。

