イエメン

イエメン(Yemen)は、アラビア半島南西部のコーヒー生産国で、世界で最も古いコーヒー栽培・流通の歴史を持つ国。15世紀頃から紅海沿岸の旧港町「モカ港」を拠点に世界へコーヒーを出荷し、現在も「モカ」という呼称の本体国の一つ。

主要産地は中央高地のサヌア州・マタリ地区・バニ・マタール地区など、標高1,500〜2,500mの厳しい乾燥地帯。在来種・古代品種が多様に残り、世界的にも貴重な遺伝資源の宝庫とされる。代表銘柄「モカ・マタリ」「モカ・サナーニ」「モカ・イスマイリ」などは独特の野性的な甘い酸味と発酵感を持つナチュラル製法の銘柄として高く評価される。生産量は少なく、近年の内戦や水資源不足で減少傾向だが、希少品としての価値は維持されている。