プラバヴァ
プラバヴァ(Prabhava)は、アーユルヴェーダにおいて、食物や薬草が持つ特異的な作用を指す。サンスクリット語で「影響」「特別な力」を意味する。
ラサ(初期作用)とヴィパーカ(消化後作用)の理論的な組み合わせから予測される作用とは異なり、その物質に固有の不思議な作用として扱われる。例えば、鉄分が貧血に作用する仕組み、蜂蜜が他の物質と組み合わせて使われたときに見せる独特の作用、生姜が消化を温めるときの作用など。これらはラサ・ヴィパーカで完全には説明できない、その物質特有の働き。アーユルヴェーダ理論ではこうした「予測を超えた作用」をプラバヴァとして体系化し、食物・薬草の使い方を組み立てる。ラサ → ヴィパーカ → プラバヴァ の3段階で、食物の作用を多面的に把握するのがアーユルヴェーダ的食物観の核。

