コク
コク(Body/Richness)は、コーヒーの味わいの厚みや奥行きを表す日本語独特の言葉。単一の味覚要素ではなく、苦み・甘み・酸味・香り・コーヒーオイルなどが複雑に重なって生まれる立体的な味の印象を指す。
「コクがある」と表現されるコーヒーは、口に含んだ瞬間の味の濃さ、飲み込んだ後の余韻の長さ、複数の風味が層になって感じられる複雑さ、油分やボディによる厚みのある口当たり、が揃った状態を指すことが多い。コクを生む主な要素はコーヒーオイル、メラノイジン、可溶性固形物の濃度。深煎り、ロブスタ種、低地栽培の豆、ナチュラル精製、フレンチプレスや金属フィルター抽出など、複数の条件が組み合わさるとコクが強まる傾向がある。逆にすっきりしたコーヒーは「キレが良い」と表現され、コクとは別の評価軸に位置づけられる。

