幻のコーヒーと呼ばれていたトラジャ
苦味ベース、まったりとした大人の味
かつてヨーロッパで評判だったコーヒーでしたが、第二次世界大戦による動乱で農園が放棄され、幻のコーヒーとも呼ばれていました。
しかし戦後独立したインドネシア政府は民間の会社に委託して農園を復興。かつての名品をよみがえらせることに成功しました。
赤道直下にあるスラウェシ島のママサ地区では、6月から8月にかけて、豊かな雨にうながされ、ジャスミンのような香りを漂わせて白い花が咲きます。緑深い肥沃な大地と透き通った青空から降り注ぐ太陽が白い花を赤く熟した実に変え、12月からの収穫期を迎えます。華やかなフローラルフレーバー、ビターチョコのような甘味、口当たりの良いなめらかなコクと後に残る余韻は、世界のコーヒー通から賞賛され続けています。